新主流派として弟のウィントンと共に一時代を築き上げ、デビューから40年以上を経た今もなお第一線で活躍を続けるサックス奏者、ブランフォード・マルサリスが、名門ブルーノートへの移籍を発表した。2025年春には、自身のカルテットとしては2019年以来となるニュー・アルバム『Belonging』のリリースも予定している。同作は、ジョーイ・カルデラッツォ、エリック・レヴィス、ジャスティン・フォークナーとのレギュラー・カルテット編成での作品となっているとのこと。

今回の移籍について、マルサリスは「ブルーノートが何世代にもわたって素晴らしい音楽を残し続けてくれたことに感謝しています。私は長年にわたり数え切れないほどのブルーノートのアルバムを聴いてきましたし、この素晴らしいライブラリに自分が貢献できることを楽しみにしています」と語っている。

また、ブルーノート社長のドン・ウォズは、「過去40年間、ブランフォードは素晴らしい音楽の伝統を最もソウルフルかつ雄弁に伝える人の1人でした。彼の長い道のりがついにブルーノートの扉にたどり着いたことを嬉しく思います。彼と一緒に素晴らしいことを成し遂げていければと思います!」とコメントしている。

これまでに3度グラミー賞を受賞し、トニー賞やエミー賞へのノミネートも経験。大学での教鞭やワークショップなどで後進の育成にも取り組み、全米芸術基金からのジャズ・マスター・アワードも受賞するなど輝かしい実績を持つブランフォード・マルサリス。彼のブルーノート・デビュー作となる6年振りのニュー・アルバムがどのような内容になっているのか、今から目が離せない。