アーロン・パークスが、ニュー・アルバム『リトル・ビッグ III』をブルーノートから10月18日にリリースすることが決定した。先行シングル第一弾として、「デルージョンズ」の配信がスタートしている。

2008年に名盤『インヴィジブル・シネマ』で名門ブルーノートからデビューし、繊細なメロディとサウンド・メイキングで一躍その名を世界に知らしめたジャズ・ピアニスト/作曲家、アーロン・パークス。その後もECMなどから良作を輩出し続け、シーンの第一線を走り続けている。

本作は、ブルーノートから14年振り2枚目となるニュー・アルバムで、2018年から取り組んでいる「リトル・ビッグ」プロジェクトの3作目となる作品。ブルーノートの社長ドン・ウォズとパークス自身の共同プロデュースとなる。ジョン・クロウリーの小説『リトル、ビッグ』から名を借りたという同プロジェクトでは、即興音楽をエレクトロニカやヒップホップ、サイケデリアなどあらゆるジャンルとシームレスに融合させることをコンセプトとし、パークスならではの美しいメロディと絶妙なバランスのアコースティック/エレクトリック・サウンドが幻想的な世界を描き出している。共同リーダーであるグレッグ・テューイ(g)をはじめ、デイヴィッド・ギンヤード Jr.(b)、そして馬場智章のメジャー・デビュー作『ELECTRIC RIDER』にも参加したJK Kim(ds)で構成されるバンド・サウンドは必聴だ。日本盤には限定ボーナス・トラックとして、「ハート・ストーリーズ」のオルタネイト・テイクが収録されている。

Photo: Anna Yatskevich

本作について、パークスは「この作品には、バンドのエネルギーをより生々しく率直に捉えているような何かがあると思う。完璧なテイクを録ろうとしたことはほとんどなく、むしろ全ての曲を2, 3回ずつ演奏して、できるだけ最高の雰囲気を捉えようとしていたんだ。自分でバンドをコントロールしようとするのではなく、バンド自体がどんなサウンドになるかを見るような感覚かな。自分自身に真剣に向き合いすぎることをやめてから、音楽そのものに真剣に向き合えるようになったよ」と語っている。


■リリース情報

アーロン・パークス 『リトル・ビッグ III』
2024.10.18リリース SHM-CD ¥3,080 (tax in)

収録曲:
01. フライアウェイズ / Flyaways
02. ロックト・ダウン / Locked Down
03. ハート・ストーリーズ / Heart Stories
04. スポーツ / Sports
05. リトル・ビギニングス / Little Beginnings
06. ザ・マシーンズ・セイ・ノー / The Machines Say No
07. ウィラミナ / Willamina
08. デルージョンズ / Delusions
09. アッシェ / Ashé
10. ハート・ストーリーズ (オルタネイト・テイク) / Heart Stories (Alternate Take) ※日本盤限定ボーナス・トラック

パーソネル:
アーロン・パークス (p, key)、グレッグ・テューイ (g)、デイヴィッド・ギンヤード Jr. (b, key)、JK Kim(ds, per)プロデュース:ドン・ウォズ&アーロン・パークス